初掌編集『不可思議を少々』出版しました。

   

裏NovelJamの余韻も冷めやらぬうち、思いついて5時間で出版しました。

『不可思議を少々』情報ページ

原稿順とあとがきと出版社名と表紙とタイトルが決まっていて、マークダウンとツールの使い方を知っていれば、純粋な作業時間はもっと短縮できると思います。

でんでんコンバーターは偉大なり。

掲載作の話

自分でもどう名付けたものかわからないが、分類は強いて言うならローファンタジー。

そんな作品を集めました。

掲載順は以下の通り。

「刀になりたかったサンマの話」

【100日100話】024 刀になりたかったサンマの話
サンマは刀になりたかった。 誰より白銀に輝くという、刀というものになりたかった。 サンマは魚である。...

「3日おきに潰れる食堂の話」

【100日100話】065 3日おきに潰れる食堂の話
3日おきに潰れる食堂の話その食堂は3日おきに潰れるのだと常連の間で有名だった。味はすこぶる美味いのだ...

「なお調理には8時間かかる」

【100日100話】027 なお調理には8時間かかる
今日のお題は「落花生」です。片言しゃべりの『筐体』と、その主のいつもの朝の話(ほのぼの系)。なお調理...

「十二時の空腹(12時の空腹)」

【100日100話】088 12時の空腹
正午は腹が減った。いつも彼は空腹なのだ。 「十時、三時、ご飯に行こう」 「やれやれ」 「...

「0時きっかりに鳴った携帯」

【100日100話】076 0時きっかりに鳴った携帯
そいつは時間を破らない。契約は果たされなくてはならない。 娘の誕生日当日0時、鳴り響いたのは無情な通...

「監視曰く、稚児趣味に今の河原は向かずと。」

【100日100話】067 監視曰く、稚児趣味に今の河原は向かずと。
監視曰く、稚児趣味に今の河原は向かずと。枯れ草を割いた糸を手に、実の一粒を通していく。「ひとぉつ、ふ...

「だってみんなそう言ったじゃないですか」

【100日100話】004 だってみんなそう言ったじゃないですか
 警戒せよ。警戒せよ。  赤いパトランプの回る中、研究者たちは呆然とする。  文明発生より約30...

「年寄童、かく語りき」

【100日100話】075 年寄童、かく語りき
今日のお題は「菊」です。年寄童、かく語りき「変化を騒がず、厭わず、ただ淡々と受け入れ愛でる。その精神...

「寝顔に思案(隣の寝顔に物思う6時)」

【100日100話】082 隣の寝顔に物思う6時
「熱は下がったな」 耳に当てた放熱計を眺め、技術主任はひとりうなずく。人間用を改造した簡易なもの...

「知れぬ人、知らぬ名を呼ぶ」

【100日100話】023 知れぬ人、知らぬ名を呼ぶ
「ただの薬草園だぞ?」 思わず言葉を返したのは、持ち主である薬師にとってあまりに意外な言葉だっ...

「ほしをさくねこ」

【小説】ほしをさくねこ
 どうにもこうにも、具合が悪い。  さすっている腹の方ではない。その下の寝床のことである。 ...

最後だけちょっと長いですね。

この他に書き下ろしの短いあとがきを付けています。速さ命みたいな短さです。

おわかりかと思いますが、今回まとめた作品はすべてブログで読めます。

本の方も横書きなので、違いはひと続きで読めることくらいです。

でも、そこが重要だから、みんな本にまとめるんじゃないかな。

おとぎ話から始まって無茶ぶりで終わる流れを楽しんでいただければ幸いです。

今後の話

現在はBCCKSでのみ販売中ですが、2週間ほどで他の電子書籍ストアでも配信されるそうです。

お知らせは特にされないそうなので、見かけたら教えていただけるとうれしいです。

今回値段をつけるにあたって、かなり強気の価格にしました。

上記の通り文章は全て出していますから、その上で「この本をよむ時間」に300円を出していただけるかどうか、自分を試したかったのです。

……実は記事を書く前にひっそり売れていました。ありがたいことです。

とはいえ相場で言えば割高、おまけに一番単純な作り方でやったのでかなりシンプルです。

ついでに載せたい作品はまだまだあります。

そのため、今後はブログにある他作品を、差し替えという形で追加していく予定です。

……できるのかはよくわかってない←

感想

久しぶりに本を作って、やはり楽しかったです。

原稿を持っていて、細かい繰り返し作業が苦にならない人は楽しめると思います。

形になるとちょっとした感動ですよ。

また作る……前に、原稿作りやな。

唐突に不可思議がやってくる物語の一群を、楽しんでいただければ幸いです。

不可思議を少々』 飴乃ちはれ著