【100日100話】078 2時になってもまだ終わらない

   

「残暑、お見舞い、申し上げ、ます」
大陸に広い情報網を持つ、師匠からのグリーティングカードの指示は50枚。魔力を削ってこつこつとを書きながら、10枚ごとにチェックに出す。
「残暑、お見舞い、もうし上げ、ます」
魔力につけたペンはすらすらと進む。なめらかに進むからこそ、未熟な弟子ではすぐに手癖が出てしまう。そうして制御を離れれば、予想外の事態が起こるのだ。
「残暑、おみまい、もうしあげ、ます」
カロン
『却下』
師匠は言い放った。
『呪い札になってるじゃないか。これじゃ残暑をおみまいされちまうよ』
言いながらカードをはじいた瞬間、ひゅうと光の弾が舞う。途端にむわりと上がる熱は、なるほど”残暑”にふさわしい。
『というわけで、やり直し!』
「えええもう2時ですよ丑三つ時ですよおおお」
『現実を入れない!w』
『サイコロ運を呪うしかないなwww』
オンラインでのテストプレイの夜は、こうして更けていくのだった。

TRPGは1回だけやったことがあります。
最近はオンラインでのセッションも活発なようなので、時間が合えばまたやってみたいですね。