自分の発達障害の傾向がわかる? MSPA(エムスパ)を受けてきました!

MSPA(発達障害の要支援度評価尺度)とはなんぞや

MSPA(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD)とは)
 京都大学の船曳康子先生を中心に開発された、発達障害の特性の程度と要支援度の評価尺度です。
MSPAでは、発達障害の特性について、「コミュニケーション」「集団適応力」「共感性」「こだわり」「感覚」「反復運動」「粗大運動」「微細協調運動」「不注意」「多動性」「衝動性」「睡眠リズム」「学習」「言語発達歴」の項目から多面的に評価します。各項目は当事者や保護者からの生活歴の聴取を通して評価し、各項目での結果を特性チャートにまとめることで、発達障害の特性や支援が必要なポイントを視覚的にとらえられるようになっています。

(船曳康子「発達障害の要支援度評価尺度(MSPA:エムスパ)の発行について」http://www.kiswec.com/mspa.html

要するにMSPAとは、発達障害を持つ人にとって

  • 本人の困っている感じがどの程度のものなのか
  • どういった分野で障害が重いからトラブルになっているのか
  • どの点に向けて支援が必要なのか

見えるようにすることでわかりやすくしますよ、というものなのですね。

そもそもMSPAを受けた背景

私が発達障害と診断されて10年が経ちました。

10年前はまだまだ大人の発達障害への理解が浅く、中度~重度な障害特性を持つ人々の体験談が、ようやく世間を賑わせはじめていた辺り。

さらに私の場合、

「アスペルガーと言うには社会性が高い、広汎性とは言い難い、ADHD(注意欠落多動障害)は含まれていたとしても診断名に入らない、高機能の発達障害」

というよくわからん診断をされたために、書籍やウェブなどで情報を調べることがなかなかできませんでした。

当時は「ADHD」や「アスペルガー」の本はあっても、「発達障害」だけのタイトルの本は、身近になかったんですよね。

ADHDと自閉症の傾向が両方ある場合、自閉症を優先してADHD傾向には触れない、という診断を出される時代でしたし。

結局その後いろいろあって、今の私は「高機能広汎性発達障害(ADHDもありそう)」というところに落ち着いています。

落ち着いています、が。

この障害、一番困るのが

自分が何で困っているのかわからなくて困っている

状態になりやすいことなんですよ!

これは、自分を客観視する能力が低くなりやすい、という障害特性もありますし、

一般に言われる発達障害の知識があっても、自分に当てはまることと当てはまらないことの差が大きい、という点もあります。

私も発達障害を持つ人の本をいろいろ読んできましたが、言葉にされていることで助かったことも、絵になっていてもさっぱりわからないことも、あれこれありました。

自分に障害があることはわかった。

でも、自分の障害が「どんな姿をしているか」がわからない。

その点で悩んでいた時に、MSPAを知りました。

そして最近、近郊のクリニックで受けられるようになったことを知ったのです。

検査の様子はだいたいこんな感じ

心理士さんとご挨拶して、まずは簡単な自己紹介と、なぜ検査を希望するのか話しました。

ここで私のカン違いがわかったのですが、MSPAは知能検査のようにテストなどをするわけではないんですね。

検査用紙には、9つの分野それぞれについて、どれだけ困っているか5つの段階があり、段階ごとの目安が書かれています。

その目安を参考にしつつ、関係しそうな自分の傾向や、困っていることなどを話して、どの段階か印をつけていきます。

これを繰り返して、9つの分野の段階をチェックし、最後にグラフに記入するのです。

まったくテストではないし、本人が受けるのなら、ある程度自分の困っていることを把握している必要があると思います。

できなければ、保護者が受け答えするとかね。

さて、グラフにそれぞれの段階の数値を入れたら、線を引いて形を作っていきます。

すると、自分がどの分野で特に困っているのか、ぱっと見てわかりやすくなるんですよね。

私の場合は、足の生えたカタツムリみたいな形になりました。

うーん、凸凹。

詳しい検査結果は、また後日解説してもらうことになりました。

ついでに、10年前に受けた知能検査の結果の解説もお願いしましたへっへっへ。

だって当時口頭でしか説明もらえんかってんもん……覚えられへん……

受けてみた感想

発達障害と診断されて10年。

自分の困った傾向や、起こしやすいトラブルについては、ある程度把握していましたし、対応もどうにかやってきました。

それでも今回、心理士さんに「その困り事ならこの分野ですね」と分類していただきながらの検査は、とっても新鮮で。

最後にグラフができた時には、陳腐ですけど、目の前がぱあっと開けたような気分になりました。

ああ、ここが苦手なんだから、この点に対応すればいいんだな、と。

残念だったのは、分類に「想像力」という項目がなかったことですね。

想像力の障害――AをするとBが起きてCになる、という想像ができないなど――は発達障害の、特に自閉スペクトラム症では主要な障害なので、含まれていないのは不思議です。

聞き取りが難しいと判断されたのかなあ?

ともあれ、自分の障害理解を深めるのにとっても役に立ちそうで嬉しいです。

興味の出てきた方は、一度「MSPA」で検索してみてくださいね!

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