【100日100話】083 7時、本日の決意と抱負

   

「今日はペン入れ彩色あと18枚! 死ぬ気でやります!」
そう言ったら、目の前の白衣の誰かに却下された。
「だって〆切やばいんですよここで落としちゃ皆に迷惑かけちゃう」
「お前は患者としての自覚を持て!」
「患者以前に絵描きです!」
返したら説教された。解せぬ。
苦節10年、やっと合同本の誘いを受けたのだ。体に鞭打ってでも最高の仕事を捧げるのが筋と言うものじゃないか。
「その思考がまず間違ってるんだ。最高とは何だ? お前は神か? 人間は最善しか尽くせないし、それで体をこわして死ぬような奴はただの阿呆だ」
「死んでませんよ」
「……だから、何回言わせるんだ」
ため息とともに、今でも信じられない言葉を告げられる。
「急性死後執着性否認――日本流に言うなら成仏し損なったってやつだ。さあ、今日こそあちらに行ってもらうぜ、患者さんよ」

「24時間の過ごし方」より
提供サイト:TOY
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