【100日100話】042 たとえばそんな願望

   

 イノシシってさ、顔が下の方にあるから、ちょっとした高さのものも乗り越えらんねーだって。
 だから、下ばっか見てぶつかった壁もさ。もしかしたら自分より低いかもしれねーのに、勘違いしてるだけなんじゃねーかなって、さ。
 ちょっと顔上げてみたら、実は大した高さじゃねーのかもなって、思うんだ。

 ――そう言って彼はビルの縁を蹴り、目の粗い柵を突き抜けて落ちた。

今日のお題は「ししがき」です。
最近体調が悪いせいか、タナトスな感じのことばかり考えてます。

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