【100日100話】014 こんなゴーストバスターは嫌だ。

   

屋敷の主たる悪霊の長は慄いた。
相手はたかが人間。それも”こちら”への感度などまるでないような人間だ。
その身の内に作用できぬ代わり、その身の外へはいくらでも攻撃可能なはずであった。
だが、ただの人間がかわす。かわす。いや、攻め手そのものが相手の身を避けるのだ。
「そんな、罠も呪いも通じないなんて!」
それだけではない、人間が一度通った場所は、浄化され悪霊が近づけなくなるのである。ひとつ、またひとつ、悪霊たちのいられる場所が減っていく。
「たかが人間に、何がそれを可能とするッ? その手にある物は何だ、お前の握るものは何なのだッ?!」
「笑止!」
たかが人間がひとり、どんと床に突き立てたそれは――
「本家クイッ○ルワイ○ーなめんなぁッ!」
拭き取り紙をそのまま除霊の札へと変えた、悪霊必滅の武器であった。
(ただしプラスチック製)
 
 
今日のお題は「お化け屋敷」です。
……書いた時どうかしてたと思う。
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